No.104 保育士5年目 ~悩み事の整理術~
保育士になって5年目の人が直面する悩み事。それらを放置すると思考が混乱し、最適な判断が出来なくなってしまう事があります。それを避けるためにもキチンと思考を整理しておきたいものです。そこで今回は、思考の整理術としてのフレームワーク「Will Can Must」を紹介していきます。
保育士5年目の悩み事
保育士になって5年目の人が抱える主な悩み事を以下に記していきます。
- ①中堅としての重責
- ②園の方針と新人育成の間での板挟み
- ③それに伴う人間関係の複雑化
- ④長時間労働と給与のギャップ
- ⑤転職という選択肢
これらの問題を一度に考えようとすると、当然、思考は混乱してしまいます。
「Will Can Must」のフレームワークとは?
「Will Can Must」のフレームワークとは、キャリアプランを考える一つの方法として日本の企業でも最近、採用される様になったフレームワークです。
Will Can Mustでは、まず、問題を大きく3つに分けることから始まります。
- Will (やりたいこと)
- Can (できること)
- Must (しなければいけないこと)
5年目の保育士にありがちな問題を、いくつか挙げてみます。
- Will 自身の理想の保育を実践したい
- Must 自身の理想とは違う園の方針で、新人を育成しなければならない
さて、この二つの間に挟まれた保育士にとってのCanとは一体何なのでしょうか?考えつく限りのことを書き出してみましょう。
- Can
- ・園の方針に添いながら、自身の考えは考えとして園側にも新人にも伝える。
・自身の理想の保育を実践するために、研修などでキャリアアップし、トップを目指す。
・保育士としての資格と経験を生かし、自分に合った転職先を探す。
・全く別の職種に転職する。
上記は一例ですが、転職するにしても、トップを目指すにしても、まずは思考の整理が必要です。そのために有効なのがフレームワークの活用です。出来る限りの考えを書き出すようにしましょう。
その他のフレームワーク
思考を整理するためのフレームワークは他にも幾つか有りますので紹介したいと思います。
- 「マンダラチャート」
- マンダラチャートは、メジャーリーグの大谷翔平選手が高校時代に使っていたフレームワークです。目標を達成するための表です。9マスの枠に目標と要素を書き出します。
- 「ロジックツリー」
- ロジックツリーは、ツリー(樹)を描き、その頂点に達成すべき目標を書きます。その下に枝葉のようにそれを達成するための要素を書き込んでいくものです。
- ■まとめ
- 5年目の保育士にとって仕事に取り組んで行く上での悩み事は、とても苦しく辛いことと思います。大きなストレスの中で思考を整理するのは難しい事でしょう。そんな時こそ、このフレームワークを活用して、思考を整理し、ベストな判断が出来ることを願っています。また、このフレームワークは仕事以外にも役に立つと思います。うまく活用して、より良い人生を歩んで行って下さい。