No.124 保育士のキャリアアップ研修とは?メリットや受講方法について
キャリアアップ研修とは、何のために行われているのでしょうか。新たに追加された保育士の役職や、研修を受けるメリットなどについて簡単に解説します。研修を受ける方法や、対象者についても併せて見ていきましょう。
新たに追加された保育士の役職とキャリアアップ研修について
2017年、保育士の給料アップを目指す目的で新たに3つの役職が加わることとなりました。主任や園長などこれまでの役職に加え、副主任保育士・専門リーダー・職務分野別リーダーの役職が追加されました。
これらの役職へ就任する場合、キャリアアップ研修を受ける必要があります。この研修は専門的なスキルや知識の習得のほか、待遇面の向上などを目指すために設けられたものです。研修内容は乳児保育や幼児教育など、8つの分野に分けられています。
研修を受ける際は、1分野ずつ受講可能となっています。また受講時間は1分野15時間以上となっており、1分野受け終わるのに2日~3日程度かかります。
研修を受講するメリット
研修では、8つの分野において保育に関する専門的なスキルや知識を習得することができます。これらを習得することで、より一層、自信を持って仕事に取り組むことができるようになります。転職においても、研修で習得したことが役立つと考えられます。
研修の修了証には期限が設けられておらず、どの都道府県でも活用可能となっています。そのため別の都道府県で働くことになった場合でも、転職時に修了証を活かすことができます。
また研修を修了すると、新たに追加された役職のどれかに就任することが可能となります。それぞれ役職手当がつくため、給料アップも期待できます。保育士は給料アップなどが難しい傾向にあったため、これは大きなメリットだといえます。
研修を受講すれば、キャリアアップと給料アップにつながります。
研修の受講方法と受講の対象者について
研修を受ける際は、都道府県が指定している施設へ行く必要があります。受講可能な施設は都道府県のホームページに掲載されているため、いつでも確認することができます。
大学や専門学校のほか、社会福祉法人などの非営利団体が都道府県からの委託で研修を行っています。また、オンラインで研修を行っているところもあります。研修の申し込みから受講までは、基本的に一人で行うことができます。
ですが事業所の名前や園長印が必要となる施設もあるため、申し込む際はよく確認するようにしましょう。また受講する際は、早退や有給を取得するなどして勤務の日程を調整する必要があります。
勤め先によって、調整の方法や取り扱いが異なるため事前に確認しておくことが大切です。また研修はフルタイムやパートなど、雇用形態に関係なく受けることができます。初めて保育士の職に就いた人や経験を積んでいる人など、誰でも受講することができます。
リーダーとして仕事を進めていきたい場合は、受講を検討しましょう。
- ■まとめ
- 役職に就き、リーダー的存在として保育の現場で活躍していきたい方などは受講を検討しましょう。研修を受ける際は施設についてよく調べ、自身に合っているところで受講するようにしましょう。