No.13 保育士の職業病「坐骨神経痛」の予防法について
保育士にとって職業病と言われる腰痛は深刻な問題です。その原因は、自分より小さな幼児と同じ目線で話をしたり抱えたり、また一日中幼児を抱っこしていたり、同じ姿勢で腰を捻ったりと、さまざまな要因が考えられます。
今回は、腰痛が悪化しておこる「坐骨神経痛」にならないための予防法について考察していきましょう。
腰痛になりやすい動作を知って予防しよう
- ベッドから赤ちゃんを抱き上げたり、子供を抱き上げるときに前かがみになる動作
- 子供をトイレに座らせるとき、体から遠い姿勢で支え介助している動作
- 子供の食事を食べさせるときや他の介助の際、体をひねった状態の動作
- 子供と同じ目線にするときの動作
腰痛にならないために
- 介助は子供の身長に合わせて腰を落として、中途半端な前かがみのまま子供を抱き上げることで腰に負担がかかりますので、しっかりと腰を落として抱き上げる。
- 子供を抱き上げるときには、背骨をのばした姿勢で上腕だけでなく足の力も利用するように心がけ習慣化する。
- 就業前後に腰痛予防体操をおこなうことで、腰痛になりにくい効果がある。
- 日頃から腰痛予防ベルトを着用することも効果的。
腰痛になったらどうすればいいの?
しかし、どのように予防をしっかりしていても腰痛には、なるものだと自覚することが必要です。そして、できるだけ早めに対処して、慢性化しないように心がけることが大切です。 もし腰痛になってしまったら、早めに医療機関を受診しましょう。もし休養が必要なら、痛みがとれるまで上司に相談して仕事を休みましょう。
腰痛は最初が肝心です。痛みを我慢して仕事を続けていると慢性化して、坐骨神経痛などで下肢のしびれなどが出るなど悪化することもあります。そうなると、仕事にも支障をきたすことになりかねません。
腰痛を予防して坐骨神経痛を防ごう
腰痛が悪化したことがおもな要因で出る坐骨神経痛の症状は、特に腿の裏やふくらはぎがつるような痛みがあります。
足を上げたり下げたりするときに下肢に電気が走るような痛みがひろがり、立っているのが辛く足全体がしびれて、体重を乗せたときや前屈、後屈の動作をしたとき、足の痛みがひどくなる状態です。また、足だけでなく腰やお尻など広範囲に症状は及びます。
日頃から腰痛予防を心がけることが、坐骨神経痛にならないようにする1番の予防法だと言えるでしょう。