No.6 保育士が覚えておきたい保護者とのコミュニケーション術
かわいい子供を預ける保護者の皆さんは、どうしても保育士への要望や要求が強くなるモノです。このため、コミュニケーション不足を起してしまうと、過剰に不安を募らせてしまい、大きなトラブルに繋がることも珍しくありません。
気を付けること
わずかな時間でも、送り迎えの時は保護者と顔を合わせるようにしましょう。そのわずかな時間で好印象を与えるために、匂いや身だしなみには、気を付けることを心がけます。付け爪やアクセサリーは、子供が怪我しないかと保護者は気になるので控えます。
挨拶も重要です。挨拶は、人とのコミュニケーションの中で大切と考えている保護者が多く、挨拶する時は、明るく、元気よく、言葉はハキハキと、保護者の名前も一緒に言うと良いです。名前を憶えていると思われるだけでも好印象を与えることができます。
主なトラブル、クレーム
保育士さんが仕事をしていく上で、保護者とのトラブルやクレームがでてきます。
- 子供の怪我や体調の変化
- 子供同士のケンカ
- 保育士へのクレーム
- 保護者同士の問題
- 保育施設へのクレーム
- イベントや行事へのクレーム
このように、内容は様々です。事前に予測することで、素早い対応ができます。トラブル、クレームが出た時は、施設によって対応は変わるので、個人で対応せずに上司や保育士同士で話し合い、施設全体で対応していきます。
登園時の接し方
朝、保護者は出勤などで時間がないので、大事なこと(子供の体調など)を伝えてきます。時間がありそうなら、昨晩から当日にかけての子供の体調を詳しく聞いたり、前日に園内でケガ等があった場合には、家での様子を確認することで、子供のことを気にかけてくれているという印象を与えることができます。
こういった小さな積み重ねが、保護者の信頼獲得へと繋がります。
帰宅時の接し方
帰宅時は子供の様子を伝えます。「元気に遊んでましたよ。」と、みんなに当てはまる表現ではなく、「○○ちゃんと○○して仲良く遊んでいました。」と、具体的な表現にすることで、子供が○○ちゃんと仲がいいと、保護者は情報を得ることができ、子供をちゃんと見てくれていると安心を感じます。ケガなどがあった際は、必ず伝えるようにします。
このほか忘れ物や、イベントのことは帰宅時に伝えるようにしましょう。帰宅時は、時間的余裕がある保護者も多く、積極的にコミュニケーションを図るチャンスでもあります。
保護者との距離が近くなれば、イベントなどの際に、サポートしてくれる心強い味方となりえます。
- ■まとめ
-
子供の様子をよく見て、子供のいいところをみつけて、その情報と共に保護者とのコミュニケーションを図れば、信頼関係を築くことができ、より良い関係を築くことができるのではないでしょうか。