No.65 保育士にはどのようなプレッシャーがあるのでしょう!
保育士の仕事には過大なプレッシャーがかかることがあります。そのような時、自身にどれほどのプレッシャーを与えてストレスがかかっているかを症状で見分けて、必要な対処をして、精神的な健康も維持しながらお勤め頂ければと思います。解決法も含め受けるストレスについて考えてみましょう。
保育士が受けるプレッシャーについて
保育士が日々の働きの中で受けているプレッシャーについて考えてみましょう。プレッシャーまたはストレスの内容を理解することで、そのストレス管理をして精神的な健康を保持していきましょう。
- ◎プレッシャーの内容について
- 1.園児の命を預かっているプレッシャー
- 常に園児の命を預かるストレスがあります。例えば、散歩に園児を連れて行く時、公道には車、自転車、バイクや他の人などが行き交っており危険と隣り合わせです。最近は自身たちがいくら気を付けていても、青信号で横断報道を渡っている時や歩道を歩いているだけでも、その列に車が突っ込んで事故に合うことも多く見られるようになりました。事故やケガは保育士の方に非常なプレッシャーになります。
- 2.保護者との対応
- 保護者と言ってもその背景は様々です。放任で自由な家庭、片親の家庭、教育熱心な家庭、育児放棄しているように思える家庭など様々です。最近は、モンスターペアレンツという自己中心で理不尽な要求をしてくる親などもおります。家庭の背景が様々だということは、ある家庭では園で指導し成長を促すものであっても、家庭によっては行き過ぎた指導になってしまいます。またその逆に指導不足と受け止められることもあります。
- 3.園児が保育士の指導に従わない
- これも家庭を背景に園児の親が、園の方針を軽んじたりしているとそれは園児にも伝わり、言うこと聞かなくてもいいのだというメッセージを送ることになります。また同じことを言っても理解力が違うので、クラス全員で行うイベントや行事を指導するときストレスを感じます。
- 4.労働環境や待遇
- 保育士は一般的にシフト制のため不規則な生活によりストレスが溜まります。残業や行事前の準備で夜遅くなることもあります。保育士の仕事と自身の家庭の板挟みになる悩みに陥ります。
- 5.職場の人間関係
- 園児やその家庭だけと協力するだけでは園の仕事は進みません。同僚や上司となる主任、また園長とも協力し合わなければなりません。これに加え後輩の指導も兼ねて、どのようにコミュニケーションを取るか悩みです。
- 6.園との保育方針の相違
- 保育士は自身なりの保育方針を持って働いているでしょう。園の方針と合っている場合は問題ないでしょう。しかし自身の方針と園の方針に違いが出てきた場合、どう折り合いを付けて教育あるいは養護していくのかが重荷になります。
保育士はセルフストレスチェックが必要
プレッシャーをより多く受けていると思う人は、自身でストレスチェックして精神状態を確認しておく必要があります。ストレスにより出やすい症状をいくつか挙げてみます。
- 食欲が湧かない。
- 出勤前に体調を崩すことが多い。
- 寝ているけれど倦怠感がある。
- 休日は何かをする気になれない。
- 何の前触れも無く涙が出てくる。
- 疲れているのに眠れない日が続いている。
症状が出ているのに、それをそのまま放置しておくと、うつ病に進んでしまうこともあります。うつ病にまでなってしまうとその後の人生が大きく変わってしまうので要注意です。
プレッシャーの解決法
ストレスをそんなに感じていないと思っているような時こそ、下記の事柄が必要です。
- 大きな声で叫ぶ(人気の無い場所で行いましょう)
- 泣く
- 歌う
- 趣味を楽しむ
- 運動する
- 部屋の模様替えなどをしてみる
この他に第三者に相談する。症状が多く出ているならば専門医が良いでしょう。しかしそれほど出てはいない時は、仕事と関係ない人や利害と無縁な信頼をおける人に相談したら良いと思います。その場合、話の腰を折らず自身の言いたいことを最後まで傾聴出来る人が望ましいです。
- ■まとめ
- 保育士の受けるプレッシャーについて見てきました。どんなプレッシャーなのか?何かの症状が出ているのか?解決法を含めてご紹介しました。お仕事に役立てて頂ければ幸いです。