No.97 業務内容と関連付けながら考える、保育士に適した性格的特徴
子供たちの世話に当たりながら、その成長を見守る保育士。子ども達及び親御さん達と信頼関係を築き、日々の勤めを行っていく上で、性格的に保育士に向いているという資質は大きな力となるでしょう。具体的に保育士の適性があるのはどのような性格なのでしょうか。
保育士の役割とは
子供たちの面倒を見る職種という具合に一般的には認識されている保育士。ですが決して、場当たり的に無計画で対応しているわけではありません。具体的なお仕事内容に着目すると、果たすべき役割に根ざして業務に当たっていることが理解できます。
保育士のメインの業務は、遊具やかけっこ等で元気よく遊ぶ子供たちの相手や、お絵描き・工作・お歌・お遊戯などの指導等、子供たちと一緒に活動することと言えます。そういった過ごし方を通して、子供たちに必要な知識や社会性を教えるのが保育士の役割です。
他にも、食事や着替えの手伝いやトイレ時の支援などといった生活面のサポートもお仕事に挙げられます。こういった役割も、子供たちの成長過程に合わせながら一般的な生活習慣を身に着けさせるという目的に根ざして行われるわけです。
もう1つのメインとなる役割は、子供たちの健康と安全を守ることです。日々の体調や様子等を把握しておくことで、不調が生じた際の適切な対応が可能となります。遊びや活動を子供たちと共に行いながら、危険が及ばないよう目配り、気配りを行うことも大切な務めです。
また、保育日誌や指導計画等といった事務的業務や、保護者とのコミュニケーションも怠りなく行うべき務めと言えます。これらを通して、世話をする子供の特徴を把握し、適切な養育が取り組めることになります。加えて、季節ごとの行事の準備なども、子供たちに社会一般の習慣を教える上で有効と言えるでしょう。
どういった性格が保育士業務のプラスとなるか
前項で述べたような、保育士に求められる役割を果たしていく上で、保育士個人の性格的要素が有効に働く面もあります。つまり、保育士に向いている性格的特徴があるわけです。それには以下のような性格が挙げられます。
まず挙げられる特徴として、子供好きな性格であることが言えるでしょう。この性格を備えていれば長時間子供たちと接することになる保育士業務に対し、日々前向きな姿勢で取り組めます。子供の成長と健康維持を主眼に置くことで、1人1人に関心を向け、適切に対応していくことも可能となります。
また、共感性の高い性格も保育士業務に活かせるものと言えます。子供たちや親御さんたちの気持ちに寄り添いつつコミュニケーションを取ることができれば、相互の信頼関係構築に結び付けられることでしょう。そのことは保育士の務めを果たしていく上でより良い効果をもたらします。
性格以外にも、保育士の適性には、子供たちの遊びについていける体力や養育上の課題をクリアしていく課題解決力等も挙げられます。これら適性を身に付けることで、保育士としての能力をさらに高めていくことが期待できます。
- ■まとめ
- 以上のように、保育士が意識しておくべき役割を踏まえつつ、それに取り組んでいく上で助力となる性格的特徴について見てまいりました。
数ある職種の中で保育士を選択する時点で、その方には既に性格的素養が備わっていると言えるでしょう。そこから更に職務についての適性を養っていくことで、一層保育士として活躍していくことが可能となります。