No.103 保育士、良い先生とは!? ~理想の保育士になるために~
保育士になるからには、子ども達や保護者、同じ保育士からも信頼されて良い先生でありたいものです。理想の先生像は人によって変わりますが、良い先生に一歩でも近づくために、保育士は日頃、どの様な事に気を付けていけば良いでしょうか。掘り下げて見ていきましょう。
子どもにとっての良い先生とは~褒め上手~
良い先生の条件はいくつか挙げられますが、その中に、”褒め上手な先生”が挙げられます。ただ子どもを褒めるのではなく、上手な褒め方のコツについて、ここではお伝えしたいと思います。
子育てをする上で、「褒める」という事は重要な事です。なぜなら褒められるという経験は「自分は受け入れてもらえている」という実感を得て、そこから色々なことにチャレンジするきっかけになるからです。
良い先生は、この「褒める」という1つの行為にしても様々な工夫をしています。例えば、子どもの成長を伸ばす「さ・し・す・せ・そ」です。
- さ→「さすがだね」
- し→「知らなかった、上手だね」
- す→「すごいね、素晴らしい、素敵だね」
- せ→「正解、センスがあるね、成長したね」
- そ→「そうだね、その通り」
このように、色々な言葉を使って子ども達を肯定しながら褒めるのです。意識して普段から取り入れてみましょう。きっと子どもはグングン成長しています。
保護者にとっての良い先生とは~聴き上手&積極的なコミュニケーション~
子どもに関する相談を気軽にできる先生は、保護者からすると本当に安心します。保育の専門家であり、我が子の普段の様子をよく知っている先生は、保護者にとって心強いアドバイザーでもあるからです。
ここで良い先生が意識している「聴く時の姿勢」について、いくつかポイントをお伝えします。保護者の話を聴く時は、真剣に耳を傾ける姿勢が重要になります。
- 〇保護者の話に関心を持つ。
- 〇話の途中で自分の意見を挟まず、相手の話を最後まで聴く。
- 〇うなずく、相槌を打つ。
- 〇適切なアイコンタクトをする。
- 〇「そうなのですね、困りましたね」「よかった、安心ですね」など共感の言葉を入れる。
気軽に相談してもらう為には、こちらからの積極的なコミュニケーションも大切になります。今日、保育園であったことや小さな変化でもマメに連絡することで、徐々に打ち解けていくでしょう。
同じ保育士仲間にとって良い先生とは
一般企業に比べて保育園ではクラス運営など小さな組織の中で成り立っています。そのため、人間関係は特に重要な要素です。チームワークが良くないと、毎日のしごとが辛くなってしまいます。
ここでは、一緒に働く仲間からも信頼されている保育士が意識している事について、いくつかご紹介していきます。
”保護者にとっての良い先生とは”と被る部分もありますが、コミュニケーションを上手にするポイントは、やはり相手の話をしっかりと聴いて受け止める事です。会話の途中で「それは違う」と思ったとしても、否定するのではなく最後まで相手の話を聴きます。
すると、自分の意見も伝えやすくコミュニケーションがスムーズになりやすいのです。ここで注意点としては、全てに対して「私も分かるよ」と同意していては自身の気持ちも滅入ってしまうので、否定や同意でもなく、相手が感じている気持ちに対して「大変でしたね」と気持ちを受け止める事が大切です。
コミュニケーションを密に取る事で、お互いの置かれている状況を理解できると、認識のズレは無くなります。仕事中はホウレンソウ(報告・連絡・相談)を欠かさずに行っていきましょう。
また分からない事や方向性のズレを感じた時には放置せず、その都度、話し合いをしてコミュニケーションをすると良いです。話し合いでは相手の意見を聴き受け止めつつ、自身からの提案もしていくとさらにベストになります。
- ■まとめ
- 良い保育士とは、についてまとめてみました。誰に対しても共通する事で「相手の話をしっかり聴く」という姿勢は、円滑な人間関係を作り出します。また子ども達との触れ合いの中では「工夫して褒める」という事が特に意識したいポイントです。これらを意識して良い保育士、良い先生を目指していきましょう。