No.117 保育士をするために必要な適性や特徴について
保育士は子どもやその保護者、あるいは連携している機関など、さまざまなタイプの人とコミュニケーションを取る必要がある職業です。今回は、保育士の仕事を考えている人へ向け、どんな性格が向いているのか、その適性について取り上げてみます。
子どもに接することがとにかく好きである
保育士の適性としてもっとも重要な事柄であると言えるのは、やはり「子どもに接することがとにかく好き」であることです。一般的に言われる事ではありますが、やっていて楽しいというのは一番重要です。
保育士は職業上、子どもと接する時間が一番長くなります。したがって、子どもと一緒に遊んでいたり、またはおしゃべりをしているのが楽しくて仕方がないという人には、まさにうってつけの仕事になります。
ただし、いくら子どもが好きだからと言っても、極端に甘やかし過ぎてしまったり、干渉しすぎてしまうことは禁物です。保育士の理念は「子どもの成長を育む」ことにあります。適切な距離感を保ち、元気に育つことを見守ってあげるくらいがちょうど良いでしょう。
体力や気力がある
子どもはとにかく動くことが大好きですから、当然こちらも体力や気力が必要になってきます。だっこやおんぶをしたりすることも日常茶飯事になります。しかし一方で、体調管理や衛生面での管理も大切になってくるのです。
仕事がきつすぎて体調を崩してしまったり、疲労が要因となって風邪などをこじらせてしまっては、子どもたちにとっても影響が出てしまいます。日頃から体力作りを怠らず、さらにフィジカルやメンタルの面もコントロールできるよう、留意しておくことが重要です。
優しい・聞き上手である
仕事を通して、子どもや保護者から悩みなどを打ち明けられる場合もあります。一言で言えばコミュニケーション能力ですが、他人に共感できる能力を持っている人は特に向いているでしょう。
自分では気が付かなくとも、人からよく「優しい」「聞き上手だ」と言われるのであれば、適性が高い可能性があります。「性格が明るい」や「社交的である」なども、本質はこれに通じるところがあると言えます。
面倒見が良い・責任感がある
仕事を途中で投げ出さないのはもちろんですが、子どもが怪我などをしないようにしっかりと見守るなど、面倒見が良いことも適性の一つに挙げられます。また、保育の現場では子どもが家庭の事情を簡単に話してしまうケースもあります。
それだけに、業務上の秘密事項は厳守する、自分も軽はずみな言動・行動は控えるなど、責任ある態度が求められます。仕事をする上での事ではありますが、社会人としても身につけておきたい適性であるといえるでしょう。
- ■まとめ
- 保育士の仕事をするために向いている性格について解説いたしました。安易に「自分には無理かもしれない」と思わず、経験によって素養を育んでいくことも大切です。保育士を目指しているのであれば、その目標に近づけていくことを考える事が重要であると言えます。