No.116 保育士に求められる役割とは?
子どもたちと日々、向かい合う保育士にはどの様な役割が求められ、期待されているのでしょうか?
今回は、保育士として働いている方へ向けて、保育士に求められる役割を紹介します。
「保育士不足」と「待機児童」問題
保育園に子どもを通わせたくても空きがなくて入れない。いわゆる”待機児童”の問題が叫ばれてから久しく経ちます。保育士不足と待機児童の解消に向けては、国や自治体も保育士の処遇改善や人員配置の見直しと言った施策を行っていますが、慢性的な保育園不足、保育士不足はいまだに解消していません。
そんな中、現役保育士として働く方への社会の期待は高まる一方です。時にそれらはプレッシャーの一因にもなりますが、同時に保育士と言う仕事へのモチベーションの源にもなります。核家族化が進んだ事や、ひとり親世帯の増加、地域社会のつながりの希薄化などによって、家庭内だけでの子育てが難しくなっていることも、保育士の仕事の重要性が増す要因となっています。
保育士の仕事内容
保育士の役割の重要性がわかったところで、次は、仕事の具体的な内容を見ていきましょう。
- ◎基本的な生活習慣を身に着けられる様にサポートする事
- 保育士に求められる最大の役割は、子どもたちに基本的な生活習慣を身につけてもらう事です。基本的な生活習慣とは、排泄・手洗い・食事・着替え・睡眠などの事です。これらを自分から進んで行えるようにサポートするのが保育士の役割です。
- ◎社会性を養い、集団生活を送れるようにサポートする事
- 保育園は、多くの同年代の子どもたちが集まる場です。家庭とはことなり、順番を守る事や、あいさつをすること、お互いを尊重することなどを学ぶ必要があります。おさんぽの際には、信号機のある交差点での交通ルールも身に付けなくてはなりません。子どもたちが安全に、自分の身を守れるようにするためです。
- ◎子どもたちの体力や想像力を育む事
- 園内でのかけっこや体操・行事・お絵描き等を通して、子どもたちの体力を育み、想像力を伸ばしてあげることも保育士に求められる重要な役割の一つです。子どもたちには無限の可能性があります。好きなこと、得意な事を見つけて、その才能を伸ばしてあげることが出来たら、それは素晴らしい事だと言えます。
責任も大きいが、やりがいの感じられる仕事
保育士は、小さな子どもたちを保護者から預かり、子育てを支援する重要な仕事である事は、保育の現場で働いている方なら重々、承知している事だと思います。時には、保護者との関係や同僚保育士との関係で思い悩んだり、自分のふがいなさに泣きたくなることもあるかもしれませんが、周囲の人たちは、そんなあなたに期待しています。そして何より子ども達が、あなたの事を信頼し、寄り添ってくれることを求めています。
- ■まとめ
- 今回は、保育士として働く人に求められる社会的役割と、具体的な仕事内容についてお伝えしました。この記事が保育士として働くあなたの励みになれば幸いです。