No.121 「保育士」がやりがいを感じる瞬間!裏に潜む悩み?
保育士は子供にも人気の職業です。しかし、その仕事内容は想像以上に過酷で、悩みを抱える保育士は少なくありません。今回は、保育士という仕事の魅力を見つめ直すために、やりがいを感じる瞬間とその裏に潜む悩みについて紹介します。
子供の成長をそばで見ることができる
日々の変化・発育を間近に感じ、保護者とともに成長を喜べるのは、保育士の醍醐味といえます。安全面や健康観察にも配慮が必要で、緊張感を要する場面も多くあります。その中でも「先生」と抱きついてくる子供の笑顔には、やりがいを感じることができます。
初めての登園で泣き続ける子供も多くいます。少しずつ、不安や淋しさを取り除いて信頼関係を築く事も保育士の手腕によるところです。その子が環境にも慣れて新しい友達と遊ぶ姿が見られるのも、やりがいを感じる瞬間となります。
家族以外との接点が少ない子供の場合には、他の子供とのコミュニケーションに苦労することがあります。おもちゃを奪い合ってイライラして叩いてしまう場面など、仲良くすることを教えるには時間が必要です。その子が友達と仲良く遊んでいる姿には感動すら覚えます。
行事などを通して達成感を得られる
発表会や運動会などの行事が多くあり、お遊戯の練習などでは教える側の根気も必要になります。一生懸命に頑張る子供たちの姿にやりがいを感じるでしょう。小道具作りや飾りつけなどの準備の時間は、童心に返って楽しめる瞬間になるでしょう。
行事の準備は保育士同士や保護者の協力も必要になります。情報共有や役割分担など連携が難しい場面もありますが、子供のために団結して取り組むことでやりがいを得られると言えます。苦労した時ほど、成功に終わった後の達成感は大きな喜びとなります。
子供の成長を目の当たりにした保護者から感謝の言葉をもらえる場面も、やりがいを感じる瞬間です。送迎の時など短時間でも育児に関する相談を受ける事があり、保護者との信頼関係が築けることも大きなやりがいとなるでしょう。
保育士が抱える悩み
保護者以上に子供と接する時間が長くなることもあります。子供の言葉使いや行動の変化に対する責任を追及されるなど、保護者から理不尽な批判を受ける場面も珍しくありません。職員同士の確執も皆無ではなく、精神面で悩みを抱える保育士も多くいます。
体力面での悩みも尽きません。子供の視線に合わせて中腰や膝をつく姿勢も多くなり、腰痛に悩む保育士も少なくありません。0歳から2歳児クラスは抱っこやおんぶなどのスキンシップも大切で、3歳児以上のクラスでは一緒に遊ぶための体力も必要になります。
日頃から連絡帳や記録など事務仕事が多く、行事の前には残業や仕事の持ち帰りも増えます。拘束時間は長く自分の時間も持てず、低い給与という現実から経済的な不安も出てきます。「何のために仕事をしているのか?自分らしく生きられているのか」と悩みを抱えて、離職してしまう人も少なくありません。
- ■まとめ
- 子供や保護者との信頼関係にやりがいを感じる保育士。過酷な業務で悩みを抱えるのも現実です。しかし、悩みの原因は「保育士の仕事」ではなく「今の職場」とも考えられます。「思い切って転職する」ことが、悩みの解決策になるかもしれないと言えるでしょう。