No.146 保育士に求められるピアノのレベルと弾けないときの対処法
多くの現場では、ピアノを弾ける保育士が優先的に仕事を得ることができることでしょう。しかし、ピアノの技術に自信がないという保育士さんも多いのが実態のようです。
今回は保育士にはどの程度のレベルのピアノが求められるのか、どのようなピアノの曲がお勧めなのか、弾けない保育士はどんなことをすれば良いのかをご紹介します。
保育士に求められるピアノのレベルとは
一般的に保育士に求められるピアノのレベルは「バイエル修了程度」を採用の目安にしています。バイエルとは、ショパンと同じ時代に活躍したドイツの音楽家フェルディナンド・バイエルがつくった、ピアノの教則本のことです。日本で最も有名なピアノ教則本で、子ども向けから大人向けまで幅広いピアノ教室で使われています。保育士の実務でバイエルを使うことはほとんどありません。しかし、ピアノのスキルを測るひとつの目安として、求人募集欄に「バイエル修了程度」と記載している園は多いです。また、バイエルの楽譜は基礎練習の繰り返しにも向いているといえるでしょう。このため、ピアノ初心者が保育士になるために上達を目指すのであれば、まずはバイエル修了を目標にするのが良いでしょう。
簡単に弾けるピアノの曲とは
保育園児たちに喜ばれる、弾くことが簡単なピアノの曲は数多くあります。コードのパターンが決まっており、簡単に演奏できるようにアレンジされた曲などもあります。
- 【きらきら星】
- 使用するコードが「C」「F」「G」だけでよく、初心者に向いていると言えます。楽譜が読みやすく、耳で覚えることもできます。指を細かく動かす部分が一部あるため、指のタッチに自信がある方に向いていると言えましょう。
- 【大きな古時計】
- 曲のテンポがゆっくりしているので、演奏することに負荷がかかりにくい曲と言えます。楽譜にもいくつかのパターンがあり、初心者向けにも多くアレンジされているものも豊富です。
- 【星に願いを】
- 初心者向けの独奏曲としてアレンジされた楽譜があります。明るい曲で歌詞も人気があるため、子供たちから喜ばれることも多いです。
ピアノの弾けない保育士は
勿論、ピアノが弾けることは良いことでしょう。しかし、ピアノが弾けなくても、アカペラや手拍子をうまく使って園児たちと音楽を楽しむことができます。また、ダンスの振付やタンバリンなどを積極的に担当するのもよいでしょう。それぞれの保育士が自分の適性にあわせて助け合えると良いですね。