No.51 保育士の昼食における奮闘!
保育士の方にとって、園児の昼食時間は年齢が小さい程、どう食べさせるかで苦労が耐えないのではないでしょうか。0歳児~ 5歳児までの園児を担当する保育園は教育と養護を兼ねて、園児年齢に合わせて成長を促しつつ援助支援していく働きを担っています。昼食時においてどのように昼食を工夫して食べさせているかを見て行きましょう。
昼食の食べさせ方の工夫
- 0歳児への食事援助
- 保育士がスプーンで食事(離乳食)を援助し与えます。段々自身で手掴みやスプーンやフォークで食べようとする動きが起こります。
◎援助のポイント
スプーンに”すくう量”を工夫しながら食材の名前や味を表情や言葉で教え食べる楽しさを伝えます。園児自身が食べようという意欲が湧くよう無理に制御したりせず、自身で口に持っていくことが出来るよう食べ物を指し示したりすることで食べる意欲を掻き立てます。
- 1歳児への食事援助
- この時期は上から掴んでいたフォークは段々下の方から握って食べるようになります。しかし上手くいかずに、もう一方の手で手掴みになることもしばしばです。コップ等の扱いも傾け過ぎてこぼすような経験を経て徐々に上達して飲めるようになります。
◎援助のポイント
フォークの使い方が上手くなるよう指導します。フォークで食べる習慣が付くようにし、園児自身の力で食べ物を口に運べるようにしていきます。また苦手な物を食べることが出来た時には、十分褒めることで頑張る気持ちが出るようにします。
- 2歳児への食事援助
- スプーンやフォークを使って食べることが上達します。テーブルにしっかり向いて食べることを意識するようになります。また、片付けが出来るようになります。意欲的に食べようとしますが、好きな物から食べてしまうことがあるようです。
◎援助のポイント
食べこぼしや服を汚すことが無いように1人ひとりに声をかけていきます。食事のマナーなど教え、片付けは見本を見せたりして出来たことに対しては、十分褒めて認めるようにします。
- 3歳児への食事援助
- 3歳児になると、お箸を使って食べられるようになりますが、使い方は十分ではないです。食べ物を床に落としたり、箸を握って使ったりします。好きな物を先に食べますが苦手な物は後に食べるようになります。
◎援助のポイント
この頃は最後まで食べるようになります。「箸の使い方が上手くなったね」「服に食べこぼしが無くて綺麗だね」などと褒めながら食事に集中出来るように導きます。皿を手で持つことや姿勢を良くして、箸の持ち方などを繰り返し教えます。
- 4歳児への食事援助
- 箸を使うことが上達していきます。苦手な物も園児なりに工夫して先に食べたり順番に食べたりすることが出来るようになってきます。配膳や汁物をよそうことも出来るようになります。
◎援助のポイント
米の栽培見学をしたり、食べ物屋さんごっこを取り入れたりと、一生懸命食材を作っている人がいることを教え、感謝の気持ちで食事が出来るようにします。食後は園児自身がテーブルや床を綺麗にすることで食事中の姿勢を正し、姿勢良く食べようという意識を高めるようにします。
- 5歳児への食事援助
- 箸の使い方も上達します。苦手な物も園児なりに工夫して食べたりすることが出来るようになります。配膳や汁物を扱うことに上達してきます。
◎援助のポイント
4歳児の時と同じで米の栽培見学や食べ物屋ごっこして、懸命に食材を作っている人がいること繰り返し教え感謝の心で食事が出来るようにします。食事後もまた、4歳の時と同様で、テーブルや床を綺麗にして、食事中の姿勢を考えさせて姿勢良く食べようという意欲を促し高めるよう導きます。
家庭での食育
園児の食事における食べ方や偏食傾向、後片付けなどの躾については保育園の保育士だけが担うのではなく、園児の家庭などと密接なコニュケーションが必要であり、共通の理解に立った援助指導が不可欠です。保護者も協力して園児の食育に参加されることをおすすめします。
- ■まとめ
- 保育士の昼食における援助支援を各年齢に応じたやり方を見てきました。如何に保育士の方々が食育に関わり奮闘されているか様子が伝わりましたでしょうか。