No.56 保育士になった今、プラスの資格を取得したい
保育園で子供たちと接するのが保育士の仕事ですが、子供たちと一緒に関わる時間があっても、そのために必要なスキルをプラスしておくと仕事の面において範囲が広がり、知識が豊富だと活躍の場が出来ます。今回は保育士にプラスする資格について紹介しましょう。
自然で教育〜こども環境管理士〜
保育園に通う子供たちは、自然と触れ合いながら知育と体育向上していきます。そのために欠かせないのが「こども環境管理士」で、自然と触れ合うために欠かせない環境作りのための資格であり、自然保育などを取り入れている保育園が増加している中、こちらの資格取得により実践を積みながら知識の向上にも繋がります。
資格には1級と2級があり、1級はある一定の経験が必要となっていますが、2級は経験不問です。
概要について説明すると、公益財団法人日本生態系協会が主催し、受験資格については保育士資格取得から3年の実務経験を要するか、保育所所長か副所長で3年以上の経験を積むのが1級の条件で、2級に関しては実務5年以上の経験が必須となっています。
試験内容は自然環境の基礎知識と、自然体験や生活体験をするにはどのような環境を作っていけば良いのかといった問題と小論文(1級は800文字程度で2級は400文字程度)が出題されますが、口述試験に関しては1級受験者限定です。
試験の方法については、必要な書類を郵送してから受験を行う方式です。
いざという時に〜子供救命救急法国際資格〜
子供たちがもし怪我などをした場合はすぐに応急処置をして、保護者への連絡を行ってから病院へ通院させるのが一般的な対処法ですが、その時点でどうやって対応するのか、また、初期動作は何をすれば良いのかといった緊急時に関するスキルを活かした資格が「子供救命救急法国際資格」です。
園内での突然発生した怪我などにおいて、迅速に対応できる点でも重宝されますし、緊急事態における責任者に任命されることもあります。
プラムネットが実施主体で、受験資格は保育士で野外保育などに関心を持っていれば受験でき、内容については救急法や緊急性を判断できるか否かの能力、一次ケアと二次ケア双方の対応や救命救急におけるシナリオトレーニングなどの講座を受講し、その後行われる認定試験を合格すると取得できる資格となっています。
先に話したように国際資格となっていますので、キャリアアップの観点でも重宝されます。
「これからは国際化の時代〜幼保英語士〜
英語は中学校から習うといった話はすでに過去のもので、今では生まれてすぐに英語と接するのが当たり前の世の中です。グローバル化を生き抜くためには、子供のうちから英語と接するのが重要な時代で、そのために欠かせないのが「幼保英語士」です。
保育園でも英会話を取り入れている園もあり、教師が足りない現状の中、本資格取得により外国人の招聘なく自前で手配でき、子供たちはともかく保育士の英会話能力アップにも繋がります。
幼児教育・保育英語検定協会が実施しており、受験資格は問いませんが試験内容については多種多様で最初は4級取得からスタートし、その後は3級、2級、準1級へと進み最終的には1級、つまり幼保英語のエキスパートを目指すといった流れになっています。
試験方法については必要な書類を事務局に提出し、検定が後日実施されます。学生時代に英検の資格を取得しているのなら、スキルアップの意味でも挑戦可能です。
- ■まとめ
- 保育士にとってプラスアルファの意味合いで資格を取得すると、現場において重宝され、場合によっては責任者としても任命される等、保育士さんにとっても付加価値の高い資格は欠かせません。