No.90 保育士として働くために必要な能力とは
子どもと接することが好きで、保育士を目指しているという方も多いことでしょう。保育士は資格取得以外にも、いくつかの能力が求められます。今回は、保育士として働くにはどんな能力を身に付けておくべきか解説していきます。
保育士に求められる責任感について
保護者から預かった園児達を責任感持って、1日安全に過ごせるように成長を見守るというのが保育士としての大きな役割です。園児が良いことをしたり、出来なかったことをやり遂げた際には褒めてあげ、逆に危険なことをした場合には叱ってあげるということも大切です。
つまり保育士としての責任感は、状況に合わせてどれだけ素早い判断・対応が出来るかということです。
保育の基本的な知識及び技術について
当たり前のことですが、園児達と関わっていくためには、保育に関する知識と技術を身に付けておく必要があります。クラス担任になると、園児全員の個性を把握しなければなりません。それから、ゲームやお遊戯など色々な遊びのアイデアも持っておくと良いでしょう。
異変に気付ける能力について
園児1人1人の毎日の健康観察を行うことも、保育士の役割です。保育園では年間を通して、風邪や様々な感染症(手足口病・麻疹などの子ども特有な病気だけでなく、大人にも感染するインフルエンザやコロナウイルス等)に集団感染しやすいと言われています。元気に登園してきても急に体調を崩す子もいるので、常に異変を察知してあげなければなりません。
コミュニケーション能力について
保育園に通う園児達の対象年齢は、0歳(乳児)〜6歳(小学校入学するまで)までとなっています。そのため、年齢に合わせた話し方も身に付けておかなければいけません。また、他の保育士や園長、それから保護者とも関わることになるので、園児について報告・連絡するために円滑で適切なコミュニケーション能力が必要です。
体力・忍耐力について
園児の中には、よく喧嘩をしたり泣き虫な子もいて、全員が言うことを聞いてくれるとは限りません。そして、保護者の中にはクレームを言う方もいます。誰とでも笑顔で接するためには、忍耐力が必要です。それから、保育士は園児のサポートで1日中動き回るので、体力も試される仕事です。
芸術に関する能力について
保育園では行事はもちろん、普段でも歌ったり踊ったりします。その際に、ピアノが弾けると業務の幅が広がります。そして、子ども向けのヒットソングにも注目しておくことで、使用する歌選びが楽になります。さらに、絵を描いたり室内の装飾をしたり思い出のアルバム製作も行うので、製作能力も欠かせません。
パソコン操作能力について
年々保育園でも、パソコンを業務に取り入れる所が増えてきています。特に、保護者への手紙・クラス便りの作成に使用するWord、名簿作成に役立つExcel、遠足の場所のリサーチをするためにはインターネットの技術は身に付けておいたほうが良いでしょう。また、動画編集や写真の管理なども出来ると大活躍間違いなしです。
- ■まとめ
- このように保育士に求められる能力はたくさんありますが、特に重要となるのは責任感とコミュニケーション能力です。保育士として働きたいと考えている方は、これらの能力を身に付けておくことをおすすめします。