No.118 読めば出来る!保育士1年目 目標の立て方とポイントをご紹介
大学や専門学校で保育の学びを得て、卒業してから日の浅い新人保育士は、未経験という事もあり、目標の立て方に悩んでいる方も多いでしょう。一人前の保育士に近づくためには、日々どのような事を意識すれば良いでしょうか。今回は、保育士1年目に向けた目標の立て方とポイントについてお伝えします。
1年目で心得ておくこと
まず始めに、学校卒業後である新人保育士は、保育現場が1年生であると同時に、社会人としてもビギナーである事を忘れてはいけません。積極的な挨拶・丁寧な言葉遣い・身だしなみ・健康管理・報連相といったビジネスマナーの学習がとても大切です。
これらを念頭に置いて、保育士1年目の目標を立て、向上心を持って取り組むと良いでしょう。目標を立てる価値は、知識や技能の習得だけでなく、仕事に対するモチベーションの向上にも役立ちます。
目標設定のポイント
1つ目に実現可能な目標を、具体的に立てる事が必要です。高すぎる目標は、モチベーションを下げてしまいます。長期的なキャリアビジョンを明確化することで、そこから、目標を達成するための小さなスモールステップを、いくつか立てておくと良いわけです。例えば、
- 長期的なキャリアビジョンを明確化するとは?
- どのような保育士になりたいのか?→周りから信頼される保育士になる
- 具体的な目標(スモールステップ)
- ここで作る目標は、そのステップのクリアの合否を判断するために、具体的な内容を提示する必要があります。例えば、信頼を得るためには、専門知識と人間関係のコミュニケーションが不可欠です。そこで、
- ●OJT研修で知識を吸収していく
- ●分からない事を放置せず、その日のうちに解決させる
- ●先輩保育士の指示で不安を感じる内容は、その場で質問する
このように、長期的なキャリアビジョンを明確化し、日々の目標・課題を具体的な行動に反映させるわけです。
2つ目に、目標は数値化すると良いでしょう。数字を用いることで、目標に具体性を持たせることが出来ます。キーポイントは、「いつまでに」、「どの程度」を達成するのか数字で期限を表すことです。達成度を測る指針にもなりますし、自己評価においても、ゴールまでの距離が明確に分かり、目標達成させる計画が立てやすくなります。
目標の立て方 ~例文~
ここでは、具体的にどのような目標を立てるとよいか例文を挙げていきます。是非、参考にされてください。
●朝の会で行う手遊びを1週間に1つ、1年間で48個覚えます。
●業務終了後に、1日を振り返る時間を持ち、保育方針や理念に沿う行動ができたか自己評価を毎日記録します。
●子供1人1人を1日1回は褒めます。
●OJT研修の指導内容に従い、責任をもって保育を行います。業務の進捗状況は指導保育士に報連相を行い、指導計画に伴ったチェックを受けて、技術を習得することが目標です。
●1か月に1冊、子供の安全管理に役立つ専門書を読み、新人保育士対象の研修会に参加することを目標として設定します。
- ■まとめ
- 保育士1年目に向けた、目標の立て方とポイントをご紹介しました。目標は具体的なスモールステップをいくつか立てて置くことで、着実にゴールへ導きます。また、数字を意識して「いつまでに」、「どの程度」を取り入れると具体性が伝わるでしょう。1年目は、保育現場において1年生であると同時に、社会人としても初心者です。そのため、ビジネスマナーを心得ておく事も重要と言えます。