No.107 中堅保育士の目標設定と求められる役割
定期的に実施される自己評価の提出。それに伴う目標設定に悩んだり、困ったりした経験はありませんか。保育を行う上で自身の役割を理解し目標設定を行うことは大切な事です。今回は中堅保育士の役割や目標設定のコツなどについて紹介します。
中堅保育士とは?
勤続何年目から「中堅」という具体的な決まりはありませんが、一般的に勤続3~4年目から7~8年目の保育士の方が中堅保育士と呼ばれる様です。
中堅保育士になると、仕事量や求められる役割も多くなります。そのため適切な目標設定を行うには、仕事内容や自身の役割をきちんと把握する必要があります。
目標設定が必要な理由・目的
そもそもなぜ目標設定が必要なのでしょうか。その目的や必要性を理解することで、目標も立てやすくなります。以下にいくつか紹介します。
- 〇人事評価のポイントになる
- 〇保育園(全体)の目標達成に繋がる
- 〇自身のスキルアップに繋がる
- 〇モチベーションを高めたり維持したりできる
- 以上の様な事が挙げられます。
主な仕事内容と役割
中堅保育士は自身の業務の他に、さまざまな関わりや調整を図る役割もあります。「中堅」と一括りに言っても、勤続年数によって業務内容も求められる役割もそれぞれ異なります。勤続年数別に主な仕事内容と役割を以下に紹介します。
- 《3年目~4年目》
- 「年長クラスの担任を任される」「新人保育士や実習生の指導」など、難易度も高くなる業務を行うようになります。
- 《5年目~6年目》
- 「新人保育士の指導」「クラス担任保育士の指導・サポート」など、人材育成に従事する機会も増えます。他にも「クラス間の情報共有・連携」「イベント(行事)の企画・実施」など、職場の中心を担う役割が求められます。
- 《7年目~8年目》
- 「クラス間の情報共有や連携の主導」「人材育成・保護者対応」「シフト管理」など、園全体の支援やクレーム対応なども求められます。
目標の立て方・コツ
自身のスキルや求められる役割によって、目標設定もそれぞれ違ってきます。目標の立て方のコツとして以下を紹介します。
- 〇実現できる目標を設定する(目標が高すぎると逆効果になる場合もある)
- 〇スキルアップ(保育技術の向上)を目指した目標にする
- 〇新人や後輩の指導を意識した目標にする
- 〇チームワークや園の保育方針を意識した目標にする
悩みの中から目標を見つける
中堅保育士は、「新人教育」、「上司と部下の板挟み」、「保護者との関わり」など日々いろいろな悩みを抱えながら職務を行っていると言われています。
その悩みの中から改善箇所を見つけ出し、改善に向けた目標を設定することで、自身のスキルアップや園全体の良い環境作りにも繋げられるかもしれません。しっかりと向き合ってみましょう。
- ■まとめ
- 中堅保育士の方は保育の現場の中核を担う存在です。さまざまな業務を抱えて体力的・精神的にキツイ面もあるかもしれません。しかしその分やりがいも多く感じられます。適切な目標設定を行い、自身の振り返りや職務の役割を果たすことに繋げていきましょう。