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No.110 知っていますか?保育士と幼稚園教諭のちがい

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小学校入学以前の子どもたちの相手をするお仕事として世間で認知されている保育士と幼稚園教諭ですが、意外とちがうところも多くあります。今回は保育士と幼稚園教諭、二つの仕事の似ている所と異なるところ、必要な資格に注目してお伝えします。

似ているが異なる二つの仕事

似ている点も多い二つの仕事ですが、よく見てみると異なるところも多くあります。

◎保育士の仕事
まず、保育士の場合は、保護者に代わって児童の”保育”を行い、食事、着替えなどの身の回りの事のサポートから、手洗いなどの生活習慣付けを手助けするのが保育士の主な仕事です。保育園の対象は生後57日目から未就学の児童までです。
保育園の開園時間は8時間から11時間と長時間なのも特徴です。保育士は、保育園のほかに、児童養護施設や乳児院などで働いています。
◎幼稚園教諭の仕事
公立、私立の幼稚園で働く教諭が幼稚園教諭です。文部科学省の定めた幼稚園教育要領に基づいて児童を”教育”するのが幼稚園教諭の仕事です。幼稚園教諭は集団生活を通して、社会性を身に付けさせる手伝いを行い、児童一人一人の良さを引き出すのが主な仕事です。
幼稚園の開園時間は1日4時間と、保育園に比べて短い為、事務仕事などは児童を送り出してから行うことが多いです。幼稚園の対象は3歳から未就学の児童までです。
保育士の仕事は”保育”で、幼稚園教諭の仕事は”教育”と述べましたが、これは管轄する行政機関の違いでもあります。保育園は厚生労働省が管轄していますが、幼稚園は文部科学省が管轄しています。
但し、最近では保育園と幼稚園が合わさった”認定こども園”というものもできており、両者の垣根は低くなっていると言えます。そうは言っても、保育士と幼稚園では、働くために必要な資格も異なっています。

保育士と幼稚園教諭の資格取得

ここでは、保育士と幼稚園教諭になるために必要な資格について解説します。

◎保育士になるために必要な資格
保育士として働くためには、保育士の資格が必要です。保育士の資格は大学、短大、専門学校で取る事になります。
最終学歴が高卒である場合は、1991年3月31日までに高校を卒業した者か、または1996年3月31日までに、高校の保育科を卒業している者であれば、保育士試験を受けて、保育士の資格取得を目指す事も可能です。
また、最終学歴が中卒であったとしても、文部科学省が行う、高等学校卒業程度認定試験に合格すれば、大学、短大、専門学校の入学試験を受ける事が可能になります。
そのほか、保健所、児童養護施設などで一定の勤務経験をもつ者にも保育士試験の受験資格が与えられます。
◎幼稚園教諭になるために必要な資格
幼稚園教諭になるのに必要な国家資格である、幼稚園教諭免許は、高校卒業後に、大学、短大、専門学校の何れかで所定の単位を修得して、取得するのが一般的です。また、幼稚園教諭の免状には一種、二種、専修の3種があります。
これらは取得した学校の違いによるものです。幼稚園教諭として働いて、将来、園長先生を目指すのであれば、一種の免状が必要になる場合があります。また、幼稚園教諭免許には有効期限があり、取得から10年間となっています。
現在は、大学、短大、専門学校で指定の単位を修得する事で、保育士と幼稚園教諭2つの資格を一緒に取得する事も可能になっています。
■まとめ
今回は保育士と幼稚園教諭、2つの仕事の似ている点と相違点、そして必要な資格について解説しました。この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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