1. ほいくしジョブHOME
  2. » 保育士専門 お悩み解決コラム
  3. » 保育士資格取得特例制度のこと

No.28 保育士資格取得特例制度のこと

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この前まで幼稚園の先生として活躍していた方が、幼児保育のことについてもっと学びながら仕事をしたいと考えた場合に、退職後すぐに保育園へというわけにはいかず、もう一度勉強し直さなければならないのでしょうか?今回は保育士資格取得特例制度のことについてお話しします。

制度について

まず最初に、この制度について説明しておきましょう。幼稚園教諭免許をすでに取得されている方を対象とした制度であり、臨時教員免許を取得しただけでは対象外となります。正式の教員免許を取得してある程度の年数を経験していることが前提となります。

本来ならば学習することになる保育心理学や教育原理だけでなく、現場における実技試験や保育実務理論については、幼稚園の実務経験を持って免除されることになります。後述する指定保育士養成施設で学習することも、先に触れた試験項目が免除されるわけで、順序に関しては不問であるわけです。

この制度を利用して幼稚園の先生から保育園の先生への転身を希望される方は、それまでの実績が試験項目をすでにクリアしたこととみなされていくわけです。

制度対象

次に、制度対象のことについてお話ししておきましょう。

まずは幼稚園教諭免許を取得することから始まり、幼稚園(園内にある認可外保育施設も)や認可こども園、保育所に小規模保育事業及び事業所内保育事業、認可外保育施設(ただし自治体が設立したもの)や、離島等における特例保育施設のほか、指導監督基準をクリアした旨の証明書が交付されている施設で3年以上 or 4320時間以上の勤務時間のいずれかを満たしていることが前提とされています。

この制度の対象は児童の保護に従事していることとされているため、過去に幼稚園の先生をしていたけど今は他の仕事をしている方も活用できるというのがメリットです。
なお、実務経験については複数の施設で合算できるので、過去に別の幼稚園で勤務した後今の仕事も幼稚園の先生の場合でも成立する制度です。

※ただし、幼稚園教諭免許取得前に関しては適用されません。

学びの意味とは

それでは、指定保育士養成施設で何を学ぶのかについて紹介します。学習事項については以下の通りです。

①福祉と養護
社会福祉、社会的用語、子ども家庭福祉の一部を学習し、それぞれの項目における基本的なことを学習しますが、幼稚園の先生を経験されているのならば、自らの原点に立ち返りながら学習していくと良いでしょう。

②子ども家庭支援論
保育原理と子ども家庭福祉の一部で、すでに子供がいる家庭について教育と福祉の意義を学習する教科です。

③保健と食と栄養
保育園に通う子供の保健のほか食事とそれに伴う栄養を学習します。これから成長するであろう子供にとって、食事の重要性のほか健康面等について学習します。

①~③については講義を受けることにより、2単位をそれぞれ取得することが出来る教科となります。

④乳児保育
こちらは実際に職場へ出て、乳児保育を通じ自分だったら実際どのように接していくのかを直接学ぶことが出来る教科となっています。
※この科目については、演習をすることで2単位取得することが出来ます。

■まとめ

以上、保育士資格取得特例制度のことについて紹介してまいりましたが、実際に幼稚園で働いたことがあるのであれば、保育園の先生として再出発する際に学ぶべきことがあるでしょうし、幼稚園の先生になるために必要な教科を学び直すという意味で初心に立ち返りながら、立場的には学生に戻ったつもりで勉強しておきたいものです。

お悩み解決コラムTOP

大阪府のオススメ保育士求人

正社員株式会社JPホールディングス アスク曽根南保育園
大阪府 株式会社JPホールディングス アスク曽根南保育園
施設保育園
駅から徒歩7分/研修あり、年休125日以上
【募集職種:保育士】
大阪府豊中市曽根南町1-1-1
正社員ぬくもりのおうち保育株式会社 ぬくもりのおうち保育 南森町園
大阪府 ぬくもりのおうち保育株式会社 ぬくもりのおうち保育 南森町園
施設保育園
自社保育園でお子さんを預けながら勤務可能!未経験もしっかりサポート!
【募集職種:保育士】
大阪府大阪市北区天神西町7-16 藤井ビル1F 12号
正社員株式会社成学社 かいせいプチ保育園上新庄園
大阪府 株式会社成学社 かいせいプチ保育園上新庄園
施設保育園
残業少なめ!上新庄駅近くの保育園にて正社員の保育士さん募集です!
【募集職種:保育士】
大阪府大阪市東淀川区小松1丁目7-32 

おすすめコラム

お仕事内容と照らし合わせて考える、保育士に相応しい髪形
No.98 お仕事内容と照らし合わせて考える、保育士に相応しい髪形

元気よく遊び活発に活動する子供たち。その相手をする保育士も、身体を動かす機会が多くなります。安全かつ適切に子供たちに接するには、身なりに気を遣うことも重要。その中の1要素である髪形について、どのような状態であれば適切と言えるのでしょうか。

続きを読む
保育士として働くための自己PR
No.159 保育士として働くための自己PR

自己PRとは、自身の強みやスキル、経験をアピールすることによって、他の応募者との差別化を図り、求職活動を成功させるための戦略です。今回は、保育士として働くための自己PRをご紹介します。

続きを読む
保育士が知らない制度とは
No.157 保育士が知らない制度とは

保育士としてのキャリアを追求するために、転職や就職を考えている方にとって、保育士の制度についての理解は重要です。今回は、保育士に転職・就職を検討する方への制度に関する事項をご紹介します。

続きを読む
保育士の教育目標について
No.185 保育士の教育目標について

保育士の教育目標は、子どもたちの健やかな成長と発達を支援し、心身ともに豊かな人間性を育むことにあります。適切なケアや教育を行うことで、子どもたちが幸せで成長できるようサポートします。今回は、保育士の教育目標についてご紹介します。

続きを読む
現場で貴重な消毒液!~保育士の利用~
No.34 現場で貴重な消毒液!~保育士の利用~

新型コロナウイルスは悪影響でしかありません。消毒液一つとってみても、喉から手が出るくらいほしいのが実情で、おもちゃや遊具、ドアの取っ手など消毒すべき場所は幅広いのが現状です。今回は保育士にとって必要な消毒液についてお話しします。

続きを読む
保育士という仕事の魅力
No.108 保育士という仕事の魅力

保育士は児童とその保護者を相手にする大変な仕事です。責任感とその仕事量に圧倒されてしまう事もあるでしょう。しかし、保育士という仕事には他の仕事では感じる事の出来ない沢山の喜びと魅力があります。今回はそれらについて解説します。

続きを読む
理想の職場を見つける
非公開求人もご紹介できます tel
  1. »
  2. »