No.31 保育士さんにあるあるな膝に関する悩み
保育士として働いていると、体の不調に悩まさることが珍しくありません。外の活動だけでなく、行事の準備と忙しい中、体の不調が重なると仕事に対するモチベーションも下がってしまいます。そこで今回は、保育士さんの「膝」に関する悩みについて着目してみました。
悩み:1.膝の痛み
膝痛を抱える保育士さんは意外と多いもので、その原因は受け持つクラスによっても異なります。0歳児クラスを担当していると、抱っこをしながら立ったり座ったり、膝立ちになったりする動きが多く、膝に子供の重みがのしかかり、大きな負担となってしまいます。
乳児クラスは、子供遊びを見守ったり、食事や排泄の援助をしたりすることが多く、膝を付く姿勢が長時間続くのが原因です。膝を付くのがクッション性のあるフロアならまだ良いのですが、フローリングであることが多く、膝を付いたまま移動することで膝を痛めてしまいます。
幼児クラスになると、元気いっぱいに園庭を駆け回って遊ぶことから見守るため、走り回ったり立ち止まったりを繰り返します。その動作こそが痛みの原因になってしまっているのです。
悩み:2.膝の黒ずみ
「気づくと膝が黒ずんでいた」そのような悩みを抱える保育士さんは多いもので、女性にとっては悲しい職業病です。膝が黒ずんでいると、ひざ丈のスカートなどが履けなくなるので、オシャレも限定されてしまいます。
膝が黒ずむ原因は、膝立ちで着替えの補助、おむつ替え、園児と目線を合わせた保育などを行っていることが原因です。毎日繰り返すことで、膝立ちの姿勢が積み重なって黒ずみを頑固なものにしてしまいます。長いズボンを履いていても、衣類との摩擦で黒ずみが進むこともあります。
他にも掃除をする際に床拭きやおもちゃの片付けをする場面で、膝での移動をしていることも原因のひとつです。フローリングのうえで膝を使って移動していると、膝の角質が固くなり、どんどん黒ずんでいくのです。
膝を労ろう
原因が分かったとしても、子供達と目線を合わせた保育をすることは、保育士さんが心がけなければいけないスタイルです。膝立ちをしなければいけない場面は、保育士さんの仕事なので避けては通れません。そこを理解した上で、膝の悩みに対処をしましょう。
○サポーターをする
痛みや黒ずみから膝を守るためにサポーターを付けてケアをしましょう。サポーターを付けることは大袈裟のように思えるかもしれませんが、積み重ねで痛くなったり黒ずんだりすることを防ぐためにはサポーターを付けることは有効な手段です。
サポーターを選ぶときのポイントは、通気性の良い蒸れない素材・薄手・スッキリしたデザインの3つです。最近は、スポーツタイプのようなスッキリしたデザインが販売されていますので、その商品だとズボンの下に付けていることもバレません。
○保湿クリームを塗る
家でできるケアとして、保湿クリームを塗りましょう。最近では黒ずみ専用のクリームも販売されていますので、黒ずんでしまった膝のケアも間に合います。また、角質ケアを取り入れるのもオススメです。ただし、角質ケアはやりすぎると膝がボロボロになってしまいますので、やり過ぎには注意が必要です。
- ■まとめ
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膝を付いたまま移動することや、不自然に立ち上がると膝の痛みを悪化させる原因となります。症状が進むと日常生活にも影響が出てしまいますので、サポーター等で対策を取りながら、負担の少ない姿勢を心がけたいものです。