No.73 保育士必見!? 保育園でのお絵描きのメリットと注意点
子どもを預かる保育施設で、お絵描き(イラスト)をカリキュラムに取り入れている施設は多いと思います。そのような作業は子ども達にどのような影響を与えるのでしょうか。今回はそのイラストの活用法と注意点を解説します。
保育園のカリキュラムにお絵描きを取り入れるメリット
お絵描きを取り入れることにはメリットが沢山あります。順番にご紹介します。
- ◎知能の発達を促す
- お絵描きする時は、クレヨンやペンを握ります。指先を動かす事で、脳の神経が刺激され、知能の発達を促すと言われています。
- ◎文字を書く練習になる
- お絵描きをする事は指先を使う練習にもなり、文字を書く事がスムーズになります。
- ◎空間認識能力が高まる
- お絵描きは、立体を平面に表す行為です。その過程で頭の中でイメージする力が育まれ、空間認識能力が高まると考えられます。
- ◎表現力が高まる
- お絵描きを始めて最初のうちは、何を描き表しているか分からない絵を描きますが、子ども達は年を重ねると、対象を観察して描き表す事が出来るようになります。観察力や表現力が育まれます。
お絵描き指導の注意点
子ども達のお絵描きを指導する上で、いくつか注意点もあります。順番に説明します。
- ◎怒らない
- 子どもが画用紙からはみ出したり、絵の具で服や床を汚しても怒らない事が大切です。子どもは、お絵描きに熱中するとそのような事は往々にして起こり得ます。そんな時に怒られたり、強く注意されたりすると、委縮させてしまい、せっかくの好奇心や関心が消えてしまいます。伸び伸びとお絵描きをしてもらう為に、失敗しても怒らないであげましょう。
- ◎他の子と比べない
- 子ども達の描いた絵に優劣を付けるのは避けるべき行為です。自分のセンスに自信を持ってもらう為には、優劣を付けてはいけません。”自分は絵を描くのが下手なんだ”という意識を持たせないように気を配りましょう。子ども達に、”お絵描きは楽しい”と思ってもらう事が重要です。
- ◎お手本を示し過ぎない
- お手本を最初に見せると、子どもたちは自分で観察しようという気持ちが弱くなってしまいます。自由に書いてもらう為には、あえてお手本を示さないという事も必要かもしれません。
- ◎ダメと言わない
- 子ども達の描いた絵を見て、”これは違う”とか、”これはダメ”という言い方は避けましょう。せっかくの個性を摘み取ってしまう事になります。子ども達それぞれの感性を見守るようにしましょう。
お絵描きの準備
先程も少し触れましたが、お絵描きすると床や服が汚れる事はよく起こります。子ども達にとっては、画用紙からはみ出さないようにクレヨンや絵の具を使うのは難しい事だからです。汚れても困らないシートを床に広げて、その上でお絵描きをしてもらいましょう。
また、可能であればお絵描きをする日は汚れても困らない服装で来てもらい、クレヨンなどの素材は、万が一口に入れても無害な素材であれば安心です。
- ■まとめ
- 保育園でお絵描き(イラスト)を取り入れる事のメリットと注意点が伝わった事と思います。小さい子どもは床を汚してしまったりといった事は往々にしてあります。そんな時も叱る事はしないで、まずは子ども達に”お絵描きは楽しい!”と感じてもらう事を心掛けていきましょう。